unru…リボンに託した思い 

〜贈り物を選ぶ時間は、そこにいない大切な誰かを思う時間〜

小さな頃から、私はリボンが大好きでした。

子ども時代、リボンがうまく結べなかった私の髪に、いつもは忙しかった母が特別な日にだけリボンを結んでくれました。
その時ばかりは、「女の子」として扱ってもらったような気がして、嬉しかったのを覚えています。母にせがんで、かばんにもリボンを結んでもらったりしたものでした。

そんな私は大人になって、プレゼントをすることが大好きな人間に。

時間に余裕ができた30代頃は、行く先々で気に入った品があると買い求め、誕生日でもないのにお会いする人に渡したりしていました。

贈り物をするという行為の中で、私が一番大事だと思っている時間があります。

それは、そこにはいない誰かのことを思い浮かべながらプレゼントを選んでいる瞬間です。

私が贈り物を選ぶ時は、その方の好みや生活の背景もさることながら、一緒に過ごした時間や、その時に相手の方が語っていた言葉を思い出します。

「あ、これはあの人に似合いそう」

「あの方が持っている小物とテイストが合う」

「あの時、これが大好物だとおっしゃってたな」

そんなふうに、あれこれと思いを巡らせている時間、そして、その方の存在を思い出す瞬間そのものが、実は、とても大切なプレゼントなのではないかと思います。

そして、そばにいない相手のことを思いながら手に取るからこそ、思いが伝わるギフトになるのではと思うのです。

プレゼントを選ぶ時間は、私にとって、とても幸せな時間であり大好きな瞬間です。

そうやって選んだ品物にリボンをかけてもらうと、それは自分の思いも一緒に込められた特別な贈り物になります。

そんな贈り物を選ぶ時間が増えると、お互いをもっと知っていけるような、深くつながり合っていけるような…そういった気分になるのです。

リボンをテーマにして贈り物のお店を開くのが、昔からの夢でした。

おかげさまで、今はunruのサロンで、最高のおもてなしとトリートメントという贈り物をお客様に提供させて頂いています。

unru第2章の準備も、今少しずつ進行中です。 大切な誰かを思い、ワクワクしながら贈り物を選ぶ。そんな素敵な時間をunruがお手伝いをさせて頂く日を、もう少しお待ち下さい。